諸君、私は原子炉が好きだ

その他
03 /05 2014
諸君、私は原子炉が好きだ。
諸君、私は原子炉が好きだ。
諸君、私は原子炉が大好きだ。
軽水炉が好きだ。
重水炉が好きだ。
黒鉛炉が好きだ。
高温ガス炉が好きだ。
溶融塩炉が好きだ。
ナトリウム冷却高速炉が好きだ。
鉛冷却高速炉が好きだ。
加速器駆動未臨界炉が好きだ。
超臨界圧軽水冷却炉が好きだ。

発電所で、潜水艦で、巡洋艦で、貨客船で、航空機で、宇宙探査で、高度医療で、物性研究で、非破壊検査で

この宇宙で使われるありとあらゆる原子力エネルギーが大好きだ。

燃料ピンをならべた核燃料集合体のノズルを轟音と共に冷却材が通過するのが好きだ。
ガスプレナムに放り上げられた長寿命核分裂生成物が、高速中性子で短寿命核種になった時など心がおどる。

ナトリウム冷却高速増殖炉で操る燃料交換装置のパンタグラフが回転プラグで移動するのが好きだ。
カバーガスに包まれて佇む炉心から取り出してきたブランケット燃料棒をグリッパで把持した時など胸がすくような気持ちだった。

圧力管をそろえた重水炉の燃料交換装置が運転中でも燃料を交換するのが好きだ。
臨界状態の原子炉で、既に濃縮されていない天然ウラン燃料が何度も何度も反応している様など感動すら覚える。

起動用の中性子源を炉心上に配置していく様などはもうたまらない。
親物質のウラン238が、私の振り上げた制御棒とともに、吸収断面積を上げる高速中性子でプルトニウム239に転換されるのも最高だ。
低い中性子フラックスがカリホルニウム252の自発核分裂から健気にも立ち上がってきたのをウラン235核分裂計数管の中性子核計装で中央制御室からリアルタイムにモニターした時など絶頂すら覚える。

一体型高速炉の金属燃料サイクルで再処理されるのが好きだ。
必死に保つはずだった中性子フラックスが低下し核分裂生成物が増やされ反応度が下がっていく様はとてもとても悲しいものだ。
金属燃料の熱伝導性を生かしてナトリウムを燃料被覆管のボンド材にするのが好きだ。
使用済燃料を融解させ、電気分解の様に核燃料物質を分離精製するのは技術の極みだ。

諸君、私は原子炉を、夢の様な原子炉を望んでいる。
諸君、核分裂に付き従う原子力エネルギー利用。
君達は一体何を望んでいる?

更なる原子炉を望むか?
情け容赦のない高速炉の様な原子炉を望むか?
核燃料サイクルの限りを尽くし三千メガワットの電気を生み出す嵐の様なプラントを望むか?

『原子力!原子力!原子力!』

よろしい、ならば原子力だ。

我々は核分裂性のプルトニウムをこめて今まさに装荷せんとするMOX燃料だ。
だがこの暗い燃料プールの底で半世紀もの間堪え続けてきたプルトニウムにただの原子炉ではもはや足りない!

新型炉を!!第四世代の新型炉を!!

次世代原子炉はわずかに研究段階、千キロワットに満たぬ実験炉に過ぎない。
だが大強度陽子加速器は一騎当千の核破砕中性子源だと私は信仰している。
ならば加速器駆動未臨界炉は鉛ビスマス冷却とビスマス核破砕で総出力100万と1キロワットの動力炉となる。

使用済み核燃料を再処理施設のプールへと追いやり、眠りこけているプルトニウムを叩き起こそう。
マイナーアクチノイドをつかんで炉心に装荷し高速中性子で燃焼させよう。
連中に液体金属冷却材の味を思い出させてやる。
連中に一次冷却系の主循環ポンプの音を思い出させてやる。

陽子と中性子のはざまには奴らの古典物理学では思いもよらない力があることを思い出させてやる。
一千メガワットの原子炉のプラントで核燃料を燃やし尽くしてやる。

全制御棒駆動機構、作動開始。ナトリウム循環ポンプ回転数上昇。
原子炉起動!!全制御棒、臨界位置!!
「最強の高速炉。出力指令装置より実証炉へ」
目標、最大定格電気出力!!

ゼロ出力炉物理試験、運転を開始せよ
征くぞ諸君


(元ねた:某少佐殿の演説)
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コメント

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私も大好きです^^

特に小さな原子炉は萌えます。

ともにゃん

宇宙開発や原子力が大好きな魔法少女(文系成人男子)です。同人サークル「東方旅客鉄道」「隙間科学研究所」の中の人。絵描いたり同人誌書いたり。たまに女装コスプレイヤー。 人工衛星・宇宙探査機/原子炉・原子力電池/核兵器・軍事(現代兵器)/ゴスロリ女装/自作PC/まどマギ/東方/無線/バイク/鉄道/創作など。日本原子力学会員

88年生まれ
三重県出身 東京都在住